Aiyori が預かるのは、子どもの学びの記録です。
どう守っているかを、考え方と仕組みの要点で書きます。悪用の手がかりになる細かな設定は、あえて書いていません。できていないことを、できていると書くこともしません。
基本の考え方
- 集める情報を少なくする。生徒は、メールアドレスなしで使えます。生年月日は「年と月」だけを預かります。
- 見られる人をしぼる。生徒の情報を見られるのは、本人・その保護者・教室の先生だけです。
- いつまでも持たない。写真・動画・声などのファイルは、365 日で自動的に消します。
- 広告と追跡に使わない。解析や広告のための部品は、アプリにも Web にも入れていません。
ログイン
- 先生・保護者
- メールアドレスに届く 6 桁のコードでログインします。パスワードを持たないので、使い回しや流出による乗っ取りが起きません。
コードは短い時間で無効になり、新しいコードを出すと古いコードは使えなくなります。 - 生徒
- 教室コード・ID・暗証番号の 3 つでログインします。暗証番号は、元に戻せない形に変えて保存します。運営も先生も、暗証番号を読むことはできません。
- 総当たりへの備え
- 間違いが続くと、一定の時間ログインを止めます。コードの発行回数にも上限があります。
教室・ID・暗証番号のどれが違っていても、返す答えは同じにして、手がかりを与えません。 - 登録の有無を知らせない
- メールアドレスが登録されているかどうかで、画面の表示を変えません。
- コードの保存
- 確認コード、招待コードは、元に戻せない形に変えた値だけを保存します。データベースを見ても、元のコードは分かりません。
ログインしたあとの状態
- ログインの期限
- ログインの状態は、短い間隔で確かめ直します。長いあいだ使わないと、自動で切れます。
- 不正な利用への備え
- ログインの情報が不正に使われた疑いがあるときは、その端末のログインをすべて無効にします。
- 画面のロック
- 先生・保護者の画面は、Face ID・Touch ID・端末のパスコードで保護できます(はじめからオン)。
- なりすましの送信を防ぐ
- 書き込みの操作では、送信元が Aiyori 自身の画面であることを確かめます(CSRF 対策)。
教室ごとの分離
ひとつの仕組みを多くの教室が使うので、教室どうしのデータが混ざらないことを、いちばん重く見ています。
- 仕組み
- 教室ごとにデータを分ける仕組みを、プログラムの土台に入れています。ひとつひとつの画面や機能の作りに頼らずに、ほかの教室のデータに届かないようにしています。
- ほかの教室からの見え方
- ほかの教室の生徒や課題を指定しても、「存在しない」と同じ答えを返します。あるかどうかも分かりません。
- 確かめ方
- 教室をまたいで見えないことを確かめる自動テストを、プログラムを変えるたびに実行しています。
だれが、何を見られるか
| 立場 | 見られるもの | できないこと |
|---|---|---|
| 生徒 | 自分に配られた課題、自分の提出物と点、先生とのやりとり | ほかの生徒の情報を見ること(先生が選んだときの、単語カードのニックネームとタイムは除きます)。お金に関する画面はありません。 |
| 保護者 | 招待コードでつながった子どもの課題・提出物・点・学習の記録・先生とのやりとり | やりとりに書き込むこと。ほかの子どもの情報を見ること。 |
| 教室の先生 | 自分の教室の生徒の課題・提出物・やりとり・月謝 | ほかの教室の情報を見ること。 |
| 追加の先生 | 教室の先生と同じ | 教室の設定、教室を閉じること、先生の招待、お支払い。 |
暗号化
- 通信
- 端末と Aiyori の間は、すべて HTTPS(TLS)で暗号化します。データベースとの通信、ファイルの保管場所との通信も暗号化し、暗号化されていない接続は受け付けません。
- 保管
- データベースとファイルの保管場所は、全体を暗号化して保存します。広く使われている、強い暗号の方式です。
- 氏名・メールアドレス
- 保管場所全体の暗号化に加えて、氏名やメールアドレスなどは、アプリの中で 1 件ずつ暗号化してから保存します。データベースだけを見ても読めません。
ファイルと動画
- 送り方・受け取り方
- 写真・PDF・声・動画のやり取りには、その人だけが使える、期限付きの経路を使います。経路は短い時間で無効になります。
- 開くたびに確かめる
- ファイルを開くときは毎回、その人がいま見てよいかを確かめます。
- 保管場所
- 外から直接は見られない設定にしています。公開の URL はありません。
- 受け付けるもの
- 決めた形式と大きさのファイルだけを受け付けます。受け取ったあとにも、サーバーで確かめます。
- 授業の動画
- 再生のたびに、その人がその動画を見てよいかを確かめます。許可のないまま、動画の本体を取り出すことはできません。
- 授業の動画は Aiyori の中だけ
- 先生が上げた動画は、外部の動画サイトを使わずに配信します。広告も、おすすめの動画も出ません。先生が YouTube の動画を配ったときだけ、YouTube の再生の枠を、Cookie を使わない設定で埋め込みます。
保存の期間と消去
- 365 日で消す
- 写真・動画・声・PDF などのファイルは、上げてから 365 日で自動的に消します。期限を過ぎたものは、消す処理の前でも開けません。
- 残るもの
- 点数、コメント、問題の答え、文字のメッセージ。先生が「教材として残す」にした授業の動画。
- 退会したとき
- 30 日後に、提出物・やりとり・学習の記録・名前を消去します。
- 教室を閉じたとき
- 生徒は全員退会になり、30 日後に教室ごと消去します。
- 自分で消す
- 先生と保護者は、メールに届くコードで確かめたうえで、自分のアカウントを削除できます。
子どもを守るしくみ
- 保護者の同意
- 16 歳未満の生徒は、保護者が同意するまで、写真・動画・声の提出と、先生との 1 対 1 のやりとりができません。同意は記録し、あとから Web で取り消せます。
- やりとりは保護者に見える
- 保護者は、子どもと先生のやりとりをすべて読めます。やりとりを止めることもできます。
- 生徒どうしはつながらない
- 生徒がほかの生徒に連絡する機能はありません。
- 外へ出るとき
- ほかのサイトへのリンクは、開く前に行き先を見せて確かめます。13 歳未満には、おうちの人といっしょに開くよう伝えます。
- ライブ授業のリンク
- 受け付けるのは、Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Whereby のリンクだけです。
- 知らせる
- 困ったこと・いやだったことは、画面から運営に知らせられます。知らせたことは、先生には伝わりません。
- お金の話を見せない
- 生徒の画面に、請求や支払いは出ません。
- 通知の文面
- 通知には、どの子の何のお知らせかが分かるよう、子どもの表示名と課題の題を入れます。メッセージの本文・点数・先生のコメント・月謝の金額は入れません。保護者と先生は、設定で名前と題を出さないようにできます。月謝の催促の通知には、名前を入れません。
広告と追跡
- 広告を表示しません。データを売りません。(先生が配った YouTube の動画には、YouTube が広告を入れることがあります)
- 利用の解析や広告のための外部の部品(SDK・タグ)は、Web にも iPhone・iPad アプリにも入っていません。iPhone・iPad アプリは、Apple の標準の機能だけで作っています。
- 外部の会社へ送る情報は、メールを送るためのメールアドレス(Amazon Web Services)と、単語カードの読み上げ音声を作るための単語の文字(Google)だけです。単語の文字に、生徒の情報は含まれません。先生が Google フォームを取り込むときは、先生のブラウザが Google から直接フォームを読みます。Aiyori には、Google のアカウントの情報も、フォームの回答も届きません。
記録と見張り
- 操作の記録
- 採点、返却、生徒の登録・停止・退会、暗証番号の再発行、保護者の同意、入金の記録などは、「だれが・いつ・何をしたか」を記録します。記録は追加するだけで、書き換えません。
- 運営の操作
- 運営が教室やデータに対して行う操作も、理由を付けて同じ記録に残します。
- ログ
- 動作のログには、本文・メールアドレス・コードを書きません。
- 見張り
- システムの状態を常に監視し、異常があれば運営に知らせます。
- バックアップ
- データベースは毎日自動でバックアップし、一定の期間保管します。誤って消せない設定にしています。
動かしている場所
- データの場所
- 日本(Amazon Web Services 東京リージョン)。
- データベース
- インターネットから直接つながらない場所に置き、Aiyori のプログラムからだけ接続できます。
- プログラム
- 必要な権限だけを与えて動かします。管理者の権限では動かしません。
- 更新
- 新しい版に問題があれば、自動で前の版に戻ります。
- 変更のたびの検査
- プログラムを変えるたびに、型の検査と自動テスト(教室の分離、同意、消去を含む)を実行します。
お支払いの情報
- Aiyori は、カード番号を保存しません。保存する場所もありません。
- カードでの支払いでは、カード情報は決済会社(Stripe)が直接預かり、月謝は先生の口座へ直接入ります。運営が月謝を預かることはありません。
もしものとき
- 情報が漏れた、またはそのおそれがあるときの手順を、あらかじめ決めています。
- 原因を止め、影響のある教室の先生に 24 時間以内に知らせます。
- 法律に従い、個人情報保護委員会への報告と、ご本人・保護者への通知を行います。
